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2008年7月 2日 (水)

『追悼特集 石井桃子さん』を読む

20080702190611 書店でいただいた非売品のスタジオジブリ発行「熱風」に、去る4月2日に101歳でお亡くなりになった石井桃子さんが特集されています〔当ブログの関連記事:http://elder.tea-nifty.com/blog/2008/04/post_1f31.html

 それを読んだわたしは、石井さんが独身だったことを知り、驚愕してしまいました。

 というのも、彼女の自伝的作品とされる『幻の朱い実』では、主人公の新妻時代における初々しい、迷い多い心の襞が見事に捉えられているからです〔当ブログの関連記事:http://elder.tea-nifty.com/blog/2008/04/post_1bc7.html〕。

 後年の母親として安定した主人公の娘との関わりなども濃やかに描かれていて、わたしはてっきり石井さんは既婚者で子供さんもあったものだとばかり、思い込んでいたのでした。

 石井さんの人間観察力、自分の人生を透かして他者の人生をも透視する力に、改めて畏れ入った次第です。

 この女性主人公には、心底愛し、慕う年上の女友達がいるのですが、彼女は結核になり、入院します。女友達の病状は悪化の一途を辿ります。

 そして、主人公は見舞いに飛んで行きたい気持ちを抑えて、女友達を見舞うよりもより多くの時間を、夫の叔父の看病に費やすことになるのです。

 主人公は、女友達の最後を看取ることができませんでした。その辺りの激しい主人公の葛藤が何てよく捉えられていることか。

 ところで、女友達のモデルと思しき女性が実在したようです。以下のブログの記事をご参照ください。よく調査されています。

http://numabe.exblog.jp/6150281/ : ブログ名「私たちは20世紀に生まれた

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