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2007年3月24日 (土)

自作俳句「母薫る」

 下手な蔵出し俳句の公開第5弾です。春の句を集めてみました。「子供たち」に収録した春の句は除きました。

こちらへもどうぞ:自作俳句「百合の花」、自作俳句「子供たち」、自作俳句「夏の思ひ出」、自作俳句「熟るる歓び」。    

若桜淡くも途の果つるまで

城跡にあはれ灯(とも)しや桜どき

花疲れ回転焼きの甘きこと

春雨に霊柩車行くやかがやかし

春雨に消えし声あり電話口

余寒なほ衣(きぬ)色さゆるシテの舞

花曇り金よ銀よと能舞台

母薫る形見の小紋春淡し

酔ひ痴れてなつかしやさし春の雨

春燈下病める恩師にカード書く

春の暮寄り合ひ多し家事急ぐ

電話口甥つ子歌うて鰆(さはら)焦ぐ

酢醤油の池から見つむる白魚よ

街麗ら隣の人にでくはせり

愚痴聞くも言ふも麗らか昼下がり

粒よりの金色紺に春の月

ふがひなく病に淫しつ春炬燵

採血の漏れたる皮下に菫散り

菜種梅雨愚痴散らす妻仔猫鳴く

身弱ればただ甘えたし豆の花

美酒待つてcuteなる杯やチューリップ

アネモネや真紅の甘さ透明さ

つくねんとボタ山のあり春の雨

垂れこめて花菜のひかり浮かびたる

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