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2006年9月15日 (金)

「あけぼの―邪馬台国物語―」連載第54回

 その翌々日のことでした。

 女王にお目もじが叶ったわたしはみ前にうずくまり、身の過失を告白しました。手の1本足の1本、否、命までも覚悟し、わたしは小動物のように怯えて、女王の断罪を待っていました。

 そのとき、戸惑いを帯びた銀色の気配が、女王の御身からわたしの方へ、薄霧のように流れてきました。

 はっとなって女王のお顔を見ると、問いかけるような、あたかも教えを乞うような、清楚なまなざしがわたしを捉えているのがわかりました。

 ああ、女王ほど女人として、リリックであった方をわたしは他に知りません……!〔

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