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2006年7月18日 (火)

「あけぼの―邪馬台国物語―」連載第33回

 そしてにわかに、胸襟をひらいたようなご様子で、色々とわたしを試すような質問がありました。わたしには女王が、わたしの答えを素早く採点なさっているのがわかりました。

 女王のお顔には、正直な、次のような感想が浮かんでいました。……この子は、頭の回転は速いようだけれど、そそっかしいところがあるみたい。

 それでは、と、わたしの方でも、女王をしみじみ観察してさしあげました。女王のお年は、わたしのおばあ様、といったところです(実際には55歳におなりなのでした)。

 その横顔からは、女性というより精悍な男子めいた意志力が感じられるのでしたが、美しい形の沈鬱な眼は、お笑いになると愛嬌があり、溌剌と見える体躯は華奢で、立ち居振る舞いには気品がありました。〔

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