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トピックス(前世療法は、ブラヴァツキーが危険性を警告した降霊術にすぎない)
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最多アクセス記事(村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味の悪さ)
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★当サイトで紹介した作家、思想家一覧 (2017年5月24日更新、2013年1月28日まで掲載済)

ライン以下に、バックナンバーへのリンクがあります(最古記事及び1月の記事のみ)。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

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2019年7月14日 (日)

創作が滞っています。脳死について。

萬子媛をモデルとした歴史小説を忘れたわけではないのですが、臓器ビジネス及びブラヴァツキー夫人の心臓に関する記事を神秘主義エッセーブログにアップしようと資料漁りをし、メアリー・ポピンズの物語への神智学の影響を調べかけたところで、予定が滞っています。

どちらもちょっと書いておくつもりだったのが、そのちょっと書くだけでも難しくて書きあぐねていました。

メアリー・ポピンズのシリーズの最初の二冊に神智学の影響が見られ、『帰ってきたメアリー・ポピンズ』では赤ん坊のアナベルが鳥たちに自分は闇の中から来たという場面があります。はじまりはそこからとアナベルはいうのです。

それに続けてアナベルは色々なことをいい、総合すると神智学の影響は疑いのないものとなりますが、この闇の性格が旧約聖書に出てくる闇や子宮の中の闇とはどう違うのかを説明しようとすると、厄介で、つい後回しに。

先に臓器ビジネスに関する記事の続きを書こうとして、渾身のルポ、城山英巳『中国臓器市場』(新潮社、2008)を読むと、もう衝撃を受けるばかり。これで11年も前の作品です。ルポは、日本人ブローカーとの出会いの話から始まります。

脳死移植はキリスト教社会で発達したもので、儒教的考えの残る中国では日本と同じように両親から授かった自分の体を完全な状態で火葬したいという伝統的価値観が浸透しているため、臓器提供に積極的でないとあります。

それなのになぜ、中国がアメリカに次ぐ移植大国となったのか(11年も前に既にそうです)。以下のニュースには、2020年には中国が世界一の臓器移植大国になるとあります。2017年、中国人体臓器提供・移植委員会の黄潔夫委員長の弁です。

中国、2020年に世界一の臓器移植大国に―中国メディア
人民網日本語版 配信日時:2017年8月9日(水) 5時50分
https://www.recordchina.co.jp/b186821-s10-c30-d0035.html
「中国には現在、1900人あまりの臓器提供・移植コーディネーターがおり、近く5千人にまで増やす計画だ。現在、臓器移植手術を実施している病院は173軒あるが、年内に200軒、2020年までに300軒まで増やすことを目指している」。

日本では、本人が提供拒否の意思を示していない限りは家族の同意が得られれば脳死移植が認められるようになり、また高額医療制度が利用できるようになったりしていますが、このまま臓器移植の道を突っ走っていいのでしょうか。

ブラヴァツキー夫人の心臓に関する言葉を引用するまでもなく、小松美彦・市野川容孝、田中智彦編『いのちの選択――今、考えたい脳死・臓器移植(岩波ブックレット782)』(岩波書店、2010)を読むと、脳死移植に疑問が湧きます。

脳死者から臓器を切り出すときには麻酔や筋肉弛緩剤が投与されるそうです。「脳死者に深くメスを入れただけで、脈拍や血圧が急上昇するばかりか、暴れ出して摘出手術どころではなくなってしまうからです」(15頁)とあります。

ずいぶん活発な死体ですね。科学に無知な人間は、驚かされることばかりです。次のようなニュース記事もあります。

心肺停止後、5分は意識がある!? 最新の脳神経学で分かった「死」
ニューズウィーク日本版 2018年3月6日(火)19時30分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/03/5-40.php
心肺停止後、5分は意識がある!? 最新の脳神経学で分かった「死」
心臓が止まったり生命の兆しが見られなくなったりした後でも、脳内では3〜5分間ほど脳細胞や神経細胞が活動していることが分かった。

ブラヴァツキー夫人は、心臓に最後に死ぬ点があると書いており、ヨギが土中に埋められ肉体のすべての部分が死んでしまっても、この点が生きている限り、ヨギは復活することができると書いています。

心肺の停止が先か脳の活動の停止が先か……いずれにしても、最後に死ぬ一点が生きている限りは、ブラヴァツキー夫人の説に従えば、死んだように見えていたとしても、それは死ではないということになります。

ブラヴァツキー夫人のような日本でいえば江戸末期に生まれ明治時代に亡くなった人の説を持ってくるまでもなく、現代科学においてもこれほど不確かな「死」。臓器の必要に駆られて死んだかどうかわからないものを死と決めつけなければならないとしたら、これほど非科学的な話もないでしょう。

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フレンチトースト、鮭の塩煮

フレンチトーストはめったに作らず、作るとしても我流でした。昔はインターネットなんてなかったから、フレンチトーストのレシピを載せた料理の本を持ってなければ、自然の流れで我流。

うちは夫が朝ごパンの人なので(炊き込みご飯の余りがあるときはそれを食べたがるけれど)、食パンは常備品です。

その食パンが硬くなってしまいました。賞味期限は過ぎていて、黴こそ生えていないけれど、霧吹きで水分補ってトーストしたくらいでは……うーん。ちなみに、食パンの保存には冷凍がいいそうですね。冷凍しておけばよかったと思っても、あとの祭りでした。

そこで、思いついたのがフレンチトースト。娘が休日でゆったり時間が流れていたということもあり、家族が悦んでくれるような美味しいフレンチトーストを作ろうと思い、ググりました。以下のレシピを参考にしました。

「フレンチトーストレシピ8選!道具やパン、焼き方、トッピングまで【永久保存版】」『メシ通』(2016-03-08)
 URL:https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/homarecipe/1603001

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皿からはみ出そうな、美味しいフレンチトーストの出来上がり♪ ふわふわしっとりで、フレンチトーストって何て美味しいんだろうと思いました。バターとはつみつのトッピングはなくても美味しいです。むしろないほうが、わたしは好きですが、娘はあったほうがいいといいました。

これにサラダとスープ、夫が淹れてくれるコーヒーがあれば、何だか優雅な朝ごパン。

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過去記事でも紹介した、みないきぬこ『はじめてのストウブ』(池田書店、2018)のレシピ「鮭の塩煮」を作りました。

冷蔵庫にあった銀鮭を使ったのですが、脂分の多い銀鮭よりも白鮭のほうが合うように思いました。レシピの鮭は紅鮭かな。ストウブで煮ると、とてもふっくら仕上がります。

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2019年7月12日 (金)

緊迫感のあった安倍総理の街頭演説。ハイタッチはできなかったけれど……。

娘から前日、「安倍総理の街頭演説が明日(11日)あるよ。ポスターが貼ってあった」と聞き、3年前のことを思い出しました。わたしは、そのときと全く同じことを考え、迷いました。

2016年6月14日 (火)
街頭演説会で目撃した安倍首相、ハイタッチしたときの手の感触
http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/06/post-39fb.html
自民党の党員ではないし、自民党が移民政策に舵を取り出したことには断固反対です。
また、「1億総活躍社会」にも反対で、結婚している2人のうちどちらか一方は家庭にいて、家庭生活を充実させ、地域や日本文化を豊かにすることができるような政策転換を求めたいのです。
このままでは治安は悪化する一方、家族や地域のつながりはバラバラになるばかり、日本文化は内部から崩壊してしまいます。

新自由主義政策が推し進められる中、安倍総理はそれを懸命に修正しようと頑張ってこられましたが、穴の開いたバケツに水ではないかと思ってしまいます。どこかで方向転換が必要だとしか思えません。

新自由主義もグローバリズムも共産主義も、所詮は国際金融家が作り出したプロジェクト名のようなものにすぎず、人類は彼らに操られてきた……という説が堂々と、国内外の識者たちによって語られるようになりました。以前であれば、出典はオカルト情報誌『ムー』かしらと思ったでしょう。

方向転換が必要だとしても、難しい問題です。

安倍総理の街頭演説は、経済問題と安全保障問題が主なテーマでした。憲法に自衛隊を明記する必要性を訴えて、説得力がありました。緊迫感に満ちた、迫力のある演説でした。今の日本を守ってくれる政治家は安倍総理以外にいないと思われました。

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ガラケーで撮ったので、ズームアップしてもこれで精一杯でした。かなりボケてしまいました。「皆さん、どんどん写真を撮って、SNSなどで拡散してください」とおっしゃっていたので、遠慮なく、撮ることができました。

安倍総理が応援なさったのは、自民現職の礒崎陽輔氏(61)です。総理の向かって右側にいらっしゃいます。

安倍総理の今回のハイタッチは前回より時間的に短く、わたしは前方の右端にいたので、お顔はよく見えたものの、ハイタッチは無理でした。その代わりにといってはナンですが、オーラが見えました。

そのかたの高級我が見せてくださったとしか思えないようなありありとした見えかたではなく、一般的な見えかたでもと申しましょうか。世間ではこの手前に見えるオーラ(発散物)を見て(オーラは奥が深いのです)、あれこれアドバイスしているようですね。

確かに、この段階のオーラを見ると、知的傾向や精神状態がある程度わかるようにも思えますが、何しろオーラは奥が深いものなのに、よくあれこれいえるものだなと思ってしまいます。

同一人物のオーラであっても、奥の領域のオーラに比べると、これは紺碧の空の遥か下界に見える雲のようなものかもしれませんが、それでも肉眼で見える色彩とは違い、ある一つの色で表現できたとしても、透明度や精妙度は千差万別です。

わたしには主に三つの色が見えました。一つの色が基調をなしており、もう一つの色がそれに微妙に溶けあったり浮かび上がったりしていて、残る一つの色はオーラというより想念形体というべきもので、特徴的な形体をしていました。この想念形体は一時的に見えました。

しかし、オーラに関することは個人情報(?)に類することだと思うので、このような抽象的な書きかたはできても、特定の個人と結び付けて具体的な色や形体を公開することはできません(例外的に、個人名を特定せずに言及したことはありましたが)。

オーラや想念形体の色は、色自らが雄弁にその意味を語っているように思えますが、神智学叢書の中のアニー・ベサントとリードビーターによる著書が参考になります。

過去記事でも紹介しましたが、アニー・ベサントとC・W・リードビーターの共著による“Thought‐Forms”(田中恵美子訳『―想念形体―思いは生きている』神智学協会日本ロッジ、1983)には、観察された沢山の想念形体のイラストがあり、解説がほどこされています。

それによると、あらゆる想念形体が出来る場合には、思いの特性は色を、思いの性質は形を、思いの確実さは輪郭の明瞭さを決定するという三つの一般的な原則があるそうです。

政治の話題がいつのまにか神秘主義的話題に。

2017年11月22日 (水)
リードビーターの講演の様子がわかる貴重な動画。
http://elder.tea-nifty.com/blog/2017/11/post-dee3.html

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2019年7月 9日 (火)

評論『村上春樹と近年の…』をお買い上げいただき、ありがとうございます!(村上春樹が中国の若者にもたらした影響を考える)

評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち(Collected Essays 1)』(Kindle版、ASIN:B00BV46D64)をお買い上げいただき、ありがとうございます! 

7月9日ごろ、お買い上げいただいたようです。『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』は、80冊お買い上げいただいたことになります。

  • オーストラリア……1冊
  • ブラジル……1冊
  • カナダ……1冊
  • 日本……35冊
  • アメリカ……33冊
  • ドイツ……4冊
  • イギリス……2冊
  • メキシコ……1冊
  • イタリア……1冊
  • フランス……1冊

サンプルをダウンロードできます。

村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち(Collected Essays, Volume 1)

以下に、アマゾンに掲載中の商品説明を引用します。

商品の説明

自由な立場から書かれた本書は鋭い分析力を特徴とし、文学界のみならず日本文化そのものに警鐘を鳴らしている。
2006年5月3日から7日にかけて、著者は自身のブログで、小論「村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味の悪さ」を公開した。その小論に加えて、近年のノーベル文学賞作家オルハン・パムク、ドリス・レッシング、ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ各人の作品に関する雑感を紹介する中で、村上春樹がノーベル文学賞作家にふさわしいだけのわが国の誇りとできる作家であるのかどうかを検証した評論を2009年5月、同人雑誌に発表。本書はそれに加筆・訂正を行ったものである。

〈目次〉
 はじめに
 Ⅰ 村上春樹現象
 Ⅱ 小論「村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味の悪さ
 Ⅲ オルハン・パムク『わたしの名は紅』を分析する
 Ⅳ 乾いた知性、強烈な社会性――ドレス・レッシング
 Ⅴ ル・クレジオの光と風
 Ⅵ 最後に
 あとがき
 第二版あとがき 

以下はアマゾン・キンドルストアの著者ページです。拙電子著書一覧を御覧いただけます。

Amazon.co.jp: 直塚万季: 作品一覧、著書略歴
https://www.amazon.co.jp/-/e/B00BERQ7P0

当評論は、今年に入って初めてアメリカでお買い上げいただきました。昨年までは、もう少しお買い上げいただいていました。

村上春樹現象はやはり作られたものだった……との思いを強くしています。いくら作られようが、それは一向に構わないと思います。お祭り騒ぎは楽しいものでもありますから。

問題は、お祭りのその性質です。

村上春樹現象によって日本文学が被った影響は、大きいものでした。

この現象は評論家によってきちんと分析されるべき性質のものであるはずが、村上春樹やその作品を持ち上げる評論家ばかりが目立ちました。日本文学の危機を感じずにいられなかったわたしは、素人の物書きでありながら、書かずにはいられなかったのでした。

以前は、当ブログで公開している小論「村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味悪さ」にかなりのアクセスがあり、中国からもとても多かったのです。中国にお住いの日本人だったのかどうかはわかりませんが。

それが、中国共産党によるインターネットに対する情報統制が強化されたためか、ある時点から中国からのアクセスがほぼなくなりました。

わたしは以下の過去記事で、村上春樹『海辺のカフカ』『ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編』の文章を引用して、大まかに二つのことを指摘しました。

2013年6月 9日 (日)
村上春樹現象の深層 ⑤言論統制が行われている中国・韓国で、村上春樹がヒットを続ける理由
http://elder.tea-nifty.com/blog/2013/06/post-b601.html

言論統制が行われている国でヒットするには、その国の国益にかなっていなければならないはずである。

村上春樹の小説を愛読する日本人は、気づかないうちに自虐史観を植えつけられ、愚民化教育されている懼れがある。

中国の若者に村上春樹の作品が及ぼした影響はどのようなものだったのだろうか、と考えるこのごろです。中国通の評論家に、そのあたりを深く考察していただきたいものだと思います。

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2019年7月 7日 (日)

岩波少年文庫の総選挙。お小遣いで初めて買った小説、ベルテ・ブラット(石丸静雄訳)『アンネは美しく』(偕成社、1970)

ツイッターで岩波少年文庫の総選挙(?)があっていたので、わたしもツイートしました。

ただ、考えてみると、子供のころに岩波少年文庫の本を読んだ記憶がありません。創刊は1950年で、わたしが生まれたのは1958年の2月ですから、書店や学校の図書室あるいは市の図書館によく行っていたことから考えると、不思議でした。

リンドグレーンの作品は、『長くつ下のピッピ』を家で買って貰った講談社「世界の名作図書館」に収録されていたもので読み、続編や他のリンドグレーンの作品(やかまし村、やねの上のカールソン、名探偵カッレなど)は小学校の図書室で読んだように思いますが、全てハードカバーでした。

ウィキペディア「岩波少年文庫」

岩波少年文庫(いわなみしょうねんぶんこ)は、日本の出版社・岩波書店が出版している児童文学の叢書である。小B6判・並製。

沿革
1950年12月25日創刊。初回の刊行はスティーブンスン『宝島』、ウェブスター『あしながおじさん』、ディケンズ『クリスマス・キャロル』、ハムズン『小さい牛追い』、ケストナー『ふたりのロッテ』の5冊であった。当初の装丁はソフトカバーであったが、1954年にハードカバー化された。ケースもしっかりした厚紙であった。
1961年12月16日までに第一期(全100点、121冊)・第二期(全72冊)合計193冊の刊行が完了。以後、児童書については単行本および、岩波少年少女文学全集全30巻(1960〜1963年)、個人全集の刊行に力が入れられ、岩波少年文庫の新刊は10年余り刊行されなかった。
1974年、第一次オイルショック による物価高騰の影響を受け、ソフトカバーの軽装版で新刊の刊行を再開。1983年までに全68冊が刊行された。
1985年には創刊35周年を迎え、4色刷のカバーの新装版が発行された。この時、背表紙の色が対象年齢別に、ピンク(小学生中級〜)、黄色(小学生上級〜)、水色(中学生〜)の3種に色分けされた。その後、1991年までに全51冊が刊行された。
1995年には創刊45周年を記念して新刊の刊行を再開。これ以降、新刊の刊行は継続している。2000年には創刊50周年を迎え、左右の幅を7mm広げた新しい判型が採用された。
2010年には創刊60周年を迎えており、総発行点数は約400、総発行部数は約3,100万部に達している。

「岩波少年文庫」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年6月12日 05:47 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

謎が解けました。

1961年に第一期・第二期の刊行が完了したとき、わたしは3歳です。その後ブランクがあり、再び刊行の再開されたのが1974年。わたしは16歳になっていました。

再開後の岩波少年文庫の本が書店や図書館に並ぶころにはもう高校生ですから、岩波少年文庫ではなく、岩波文庫や新潮文庫などの本を読むようになっていたはずです。それで、子供のころは岩波少年文庫の本とあまり接点がなかったのでしょう。

話は変わりますが、わたしが初めてお小遣いで買った小説は、ノルウェーの女性作家ベルテ・ブラット著、石丸静雄訳『アンネは美しく』(偕成社、1970)でした。中学一年生のときだったと思います。定価430円とあります。

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宝物となって、今も書棚にあります。絵が物語るように、堅実で情感豊かな16歳の少女アンネが18歳になるまでを描いた、ジュニア小説です。

ノルウェー西部のフィヨルドの奥で育ったアンネは、牧師夫人の仲介で都会に出、住み込みの女中のアルバイトをしながら高校を卒業するまでの顛末が純愛をテーマとして描かれます。

最新設備を備えた都会の家で、アンネは田舎娘としての頓珍漢な行動で周囲を苛立たせますが、彼女にはバイオリンと編み物の特技がありました。

編み物をして生活費の不足を賄い、音楽一家と知り合ってからはバイオリンの腕が生きます。しかも、アンネは容貌が整っていて、特待生を目指すほど優秀でした。

わたしは当時、読みながら自分とアンネを比べて、あまりに大人びた、しっかりしたアンネに感心しながらも、話ができすぎているとも思いました。

編み物はわたしが中学校のころ、バレンタインデーに男子に贈るマフラーを編むのが流行っていました。マフラーくらいは編めたとしても、それで生活費を稼ぐなど想像できませんでしたし、楽器にしても、ピアノを習ってはいましたが、わたしは音大を目指している友人とは心構え自体が違うだけでなく、アンネは一日に何時間も練習している友人とも違って、さほど練習もせずに人前にバイオリニストとして立てるほどの腕前でした。

アンネには様々な苦労がありますが、音楽一家に育った青年イエスと恋に落ち、その恋は大小の起伏を交えながらゆっくりと育っていきます。小説は、二人の明るい前途を暗示して終わります。訳者の解説を読むと、続編もあるようです。

アンネはイエスと結婚して音楽の町ザルツブルクに住み、子供に恵まれ、パリで音楽の修行を続けようとするイエスのために奮闘するようです。

登場人物がヨーロッパのあちこちへ移動するのが不思議で、ヨーロッパ全体が一つの国のようだと思ったことを覚えています。

『アンネは美しく』は、『赤毛のアン』の系統に属する作品ではないかと思います。

こういうと顰蹙を買うかもしれませんが、わたしはアンはわざとらしく、騒々しく思えて、あまり好きになれませんでした。率直で、生真面目で、駆け引きなど思いつきもしない、静かなアンネのほうが好きでした。

自分の性格がアンかアンネのどちらかに似ていたために、アンが嫌いだったのかどうかはわかりませんが、自分の子供っぽさに自覚があったのは確かで、アンネの静穏な魅力に惹かれ、大人っぽい判断力と行動にあこがれたのでしょう。

訳者の石丸静雄氏の経歴をウィキペディアで見ると、石丸氏は佐賀県生まれで、『ニルスのふしぎな旅』を著したセルマ・ラーゲンレーフの神秘主義的な小説『幻の馬車』(角川文庫、初版1959、再版1990)の訳者でもあられるようです。原文がどのようであるかは知りませんが、邦訳の美しさは印象に残っています。

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